バラの貫性花?

ミニバラ‘グリーンアイス’に水遣りしていて、あれっと思いました。

画像これは、1月9日の様子。

えっ?

なんだか、変です。 


画像そして今はこんな様子。
花の中から花の蕾が出てきています。

こんな写真を載せると、「原発事故の影響か」などと思われるかもしれませんが、実は初めてではありません。
グリーンアイスに、同じ現象が以前もありました。

ネットで調べ、「バラの貫性花」とか「貫性のバラ」という、奇形の一種ではないかと思いました。
日本植物生理学会・みんなのひろばの質問コーナーの中(登録番号2494)で、「どのような仕組みでこういう現象が起こるのか」について、後藤弘爾(岡山県農林水産総合センター)氏が次のようにおっしゃっています。

・雌しべを作る指令を出す遺伝子(AGAMOUS)は、雌しべができると新たな器官が出来ないようにする働きがある。
・何らかの原因でこのバラのAGAMOUS遺伝子の働きが弱まることによって、貫性花ができるのだと考えられる。
・バラの原種は5枚の花弁と多数の雄しべを持っている。園芸品種のバラの花弁の数が多いのは、雄しべが花弁に変化した突然変異体を人為的に選抜、育種してきたためと考えられている。

ゲーテの「植物のメタモルフォーゼ」の中には「貫性のバラ」に触れられている部分があります。

植物の1つの期間がさまざまな形に表れてくる現象について、本質的に花の各器官は葉と同じものであるとしていました。

難しいながらもなるほどと思ってしまうところがありました。
そう言われれば、葉と花弁の区別がつきにくいチューリップや、おしべと花弁の区別があいまいなカンナや木槿も、我が家にあります。

今回の原因については、低温、肥料条件などがあるようですが、品種としてグリーンアイスには起こりやすいようです。

ちなみに、バラの植物画家として有名なベルギーのピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの絵には、バラの貫性花が描かれているものがありますが、このサイトによれば、「バラの貫性花は、ヨーロッパでは非常に縁起のよいもの」と言われているとのことでした。

ますます面白いなあと思ってしまいました。

この記事へのコメント

Bluebell
2012年02月14日 21:10
みんさん
こんばんは!
慣性花、とっても興味深いです。
最近では、ラナンキュラスにも変わった花があります。
ちょっと調べてみたのですが、
慣性花ではないかもしれません。
よく八重の花はオシベが進化したものだから、
実がならないと言われていますが、
慣性花をみると、なるほどって思います。
人間とはちょっと違う植物って、本当に面白いです。
ミントのみん
2012年02月14日 22:41
Bluebellさん、
以前同じことが起こった時、ぎょっとしてしまい、写真を撮るのもためらいました。
でも、私にとっては貴重な発見でした。
kazuyoo60
2012年02月15日 09:58
葉が変形して花、それを実証するようなのが咲きました。原発とはほとんど関係ないでしょうね。貫性花の名前は初めてです。バラでは見てないかな?、ほかのであった気がします。
われもこう
2012年02月15日 12:29
貫性花!そういうものもあるんですね~~驚きました。
自然の世界にはいろいろなことがあるのでしょうね。ゲーテも気づいていたなんて、凄いですね。
こういうことの積み重ねで、種の進化もおこなわれてきたのかもしれません。

庭先の一輪の発見で自然科学から哲学まで・・・(^^)
素敵ですね♪

↓の食べられる花も楽しかったです。もちろん完全無農薬でしから、ウチのビオラちゃんも食べてみようかしら(笑)
ミントのみん
2012年02月15日 22:59
kazuyoo60さん、
ナデシコがあるみたいですね。

われもこうさん、
いやほんと、庭先の一輪から世界が広がりました。
エディブルフラワーも、へ~と思いますよね。
チェックしておけば、食べるものがなくなったとき、生き残れるかな~(笑)。
N
2012年02月16日 06:40
みんさん、

精緻で繊細な眼差しと、日常と学問の境界をやすやすと越えて行く好奇心の翼。それがとてもうつくしく、すてきな言葉と写真で紡ぎ出されるこの日記、いつもうっとりしてしまいます。

慣性花。薔薇科の桃やリンゴ、木瓜にも見られるような気がします。いつも、「何だ?これ?なんか、へん」位にしか思いませんでした。この変異に関わる科学や文学が,これほど大きく拡がっていることは、想像すらしなかった驚きです。そして、それをここで知る事ができたことは、おおきな歓びです。どうもありがとうございます。
2012年02月16日 16:16
貫性花、面白いですね♪まさに一粒で二つ美味しい感じです。
良いものを見せていただきありがとうございます。
ミントのみん
2012年02月16日 22:54
Nさん、
ありがとうございます。
ご専門にも少し近い?のかどうかもわかりませんが、よくご存じなのではないかと思います。 何かを超えた、力の強さとかスケールの大きさを感じます。こんな驚きを与えられるなんて、まだまだ人生楽しいことがありそうだ、などと思うと、うれしくなります。
ここで共感してくださる方もいると思うと、なおさらです。


honeyoneさん、
二つ美味しいと言っていただけるとは、うれしくなりました。
ものも見方次第で、楽しくなるものですね。
にりんそう
2012年02月18日 22:31
慣性花ですか。
始めて耳にしました。楽しいですね。
ヨーロッパでは縁起物だといわれているそうなので
ミントさん、いいことありそうですね。
ミントのみん
2012年02月18日 23:27
にりんそうさん、
最近、あまり勢いがない株なので、処分しようかとも思っていたところでした。
捨てられないですね、まだ(苦笑)。

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