ハイデルベルク、リンブルクの散策で出会った植物

素人の植物好きとしては、国内外問わずですが、旅行へ行くと可能な限りその地の樹木や草花の素人向けの本を買ってきます。
意外と探しても手に入らないことも多く、これだと思う本と出合うチャンスは貴重です。
今回、2冊の本を買うことができました。

今回のドイツ旅行は個人で鉄道での移動をしましたが、車窓からの景色がとても面白く、フランクフルト中央駅を出るとすぐに「森」となるし、沿線の畑はきれいだし、広い牧場には牛、馬などがたくさん。
またどこを観ても綺麗で、木組みの家と植えこまれた窓辺の花に感動し、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

自分の住む町と大きく環境の違う場所への旅行は、自然条件や文化の違いが感じられることが大きな楽しみですが、特に植生が違うと全く景色が違います。
もちろん野生のものと街路樹では違うでしょうが、すべて含めて楽しんだつもりです。

フランクフルト周辺は、緯度としては樺太と同じくらいですが、「森は平らなところにあって」「ほとんど広葉樹」という基本的なところはちょっと不思議な感じがしました。

気に入った本を帰国する日にやっと見つけたので、照らし合わせたのはほとんど帰国後ですが、これがなんと、面白い!
これはネットで調べるのとは違う、ページをめくって探す、という面白さがあります。
ドイツ語名はネットで調べればだいたいわかります。

我が家には素人向けの(日本の)樹木の見分け方のような本はあったのですが、なかなか「世界の樹木」を対象にしたものはありませんでした。
先日「ネイチャーガイドシリーズ 世界の樹木」(トニー・ラッセル著/化学同人)という素人向け書籍を購入し、この本も一緒にして調べるとわかりやすかったです。
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事前に調べてもわからなかったし、実物を目の前にしたからこれだけ面白さを感じるのだと思います。
blogに残しても面白いかどうかはわかりませんし、とても綺麗に撮れた写真とは言えないものばかりですが、このような旅行の楽しみもある、ということが伝わればいいなと思い、記事を書くことにしました。

ドイツ鉄道を使用して、フランクフルト中央駅からハイデルベルク中央駅まで1時間はかかりません。
そこからトラムかタクシーで市街へ行くことができます。
ハイデルベルクはライン川の支流のネッカー川に沿って広がっています。
ドイツ最古の大学があり山の上の古城は素敵だし、綺麗で小ぶりな街並みにも緑がたくさん。
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これは、シューベルトの楽曲を思い浮かべる菩提樹(リンデンバーム)です。
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葉の先の方が薄くひらっとしていて、実の付き方に特徴があります。
香りはしませんでしたが。
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本によると、実にリブが入っているものがナツボダイジュ、入っていないものがフユボダイジュのよう。
今になっては写真を拡大するして・・・、リブがあるように見えるのですが微妙です。

ハイデルベルク城にはケーブルカーで行きましたが、この周囲はネッカー川をはさんで緑が豊富です。
ここからは一部、針葉樹も見えました。
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ネッカー川を渡り、「哲学者の道」という散策路を通って、対岸側からハイデルベルク城を見ようと歩きました。
ここで、結構草木に触れることができました。

これは、イチジクです。こんなところにイチジクとは。
見にくいのですが、左上のあたりにハイデルベルク城があります。
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これはサンザシです。大木でした。ヒトシベサンザシだと思います。
丈夫で、強風や極寒の環境に耐える様です。
赤い実がよく目立ちました。
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鳥の巣箱には、人間の愛を感じました。
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我が家にもあるブラックベリーがあちこちで雑草化しているのは見たのですが、これもそうかしら。
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ほかのところで見た時は、もっとブラックベリーとはっきりわかったのですが、ちょっとわかりません。
ドイツの本によれば、ブラックベリーは花が6月~8月までとなっていて、そのものではあります。

「哲学者の道」
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あと、栗の木もあって印象に残っていますが、ヨーロッパグリのようです。
こんな感じで、この位置ではお城を見ながら自然観察できます。
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シュランゲン小道から下ります。
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ここはとても急なので、西側のなだらかな坂を上ってこちらから下りました。
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ハイデルベルク中央駅まで、トラムで。
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こちらは、フランクフルト中央駅から鉄道で1時間ちょっと行った、リンブルクの大聖堂です。
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この裏手の木も、菩提樹でした。
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菩提樹は、愛、母性、優しさなどを表す樹木と言われ、これに対してオーク(ブナ科のミズナラ)は勇気、強い力など対極的なものの象徴のようです。
大聖堂の裏側からは、色々な樹木を見下ろすことができました。

こちらはリンブルクの駅の近くです。
この木はプラタナスではないかと思います。
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ここには、生の枝や葉で作ったリースを売っていて、おしゃれでした。
植物の本2冊も、この近くの本屋さんで手に入れました。
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リンブルクの木組みの家です。下はレストランやショップが多いです。
木組みは木枠にレンガや漆喰を詰めているようで丈夫なのでしょうが、非垂直とか非水平で、日本では無理でしょう。
ただ、どこも窓辺の花が綺麗で、水やりでできやすい外壁の汚れが全く見えませんでした。なぜなのでしょう。
外壁だけでなくガラス窓なども綺麗だし、お掃除好きな方が多いことは間違いありません。
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長文になってしまいました。
日本も木を大切にする国だと思いますが、ドイツの方の樹木を大切に思う気持ちが見て取れましたし、旅先での楽しさが積み重なって、周囲の樹木を見る目も違ってきそうです。

後日、ドイツワインの採れるライン川沿いのブドウ畑の散策の様子をUPしたいと思います。

この記事へのコメント

kazuyoo60
2017年08月28日 13:06
>ほとんど広葉樹
気温が高めだからなのですね。菩提樹は、この辺りなのですね。イチジクもなのですか。サンザシの赤い実が沢山です。百聞は一見に如かず、実感なさったことでしょう。
外壁の木組みの綺麗さ、テレビでは何度か見ていますが。
ミントのみん
2017年08月28日 22:56
kazuyoo60さん、
この付近は夏場は低湿度で快適ですが、冬場はかなり冷え込むので、イメージとしてはほとんど広葉樹というのは意外でした。
でも、同じ種類の樹木ばかり、というのではなく、多くの種類が入り混じっている印象です。
知らなかったのですが、トウヒ(針葉樹)のような樹木は弱くて薬剤散布をかなり必要とし、土壌も酸性化するなど、生態のバランスが崩れるという現実もあるようです。
日本で見られる樹木も、どこか違う感じがします。草木もです。いつも見ている植物は、その違いが一目でわかって、面白いです。

木を大切に思うドイツの人の思いは木組みの家からもよく伝わってきましたが、手入れの大切さが身にしみました。
われもこう
2017年09月11日 12:01
菩提樹に夏・冬があるのは知りませんでした。
海外に行くと、草木や咲いている花にどうしても目がいきますね^^
ミントのみん
2017年09月11日 22:16
われもこうさん、
私も調べて初めて知りました。それも現地の本でですから、面白いなあと思って。
その地の草木や花に目が行く、とわかってくださるのはとてもうれしいです。
自然のある場所がその地を表していると思ってしまいますし、生活の中にどう飾られているかとか、どう利用されているかなども、見ていくと奥が深いなあと唸るばかりです(^^)。

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