冷や汗、秘境・安波のタナガーグムイ植物群落

沖縄本島にリフレッシュしに行ってきました。
その際、秘境と言われる、国指定文化財天然記念物の安波のタナガーグムイ植物群落に興味をそそられました。

沖縄へ行くと、ガジュマル、アダン、フクギ、月桃がのびのびと大きくなっている様子に興奮します。
月桃は自宅で種まきをして、生きてはいますが花はとても咲きそうになく、地元の綺麗な月桃の花に憧れます。
イタジイの原生林にはとても興味がありますが、ハブも怖いです。以前行った比地大滝は割と整備されていてよかったのですが、他にどこか素人でも入れるところはないかと思っていました。
でも、車で行けるところに植物群落があることを知り、行ってみることにしました。

結果から言えば、知らずに行って冷や汗をかきました。
間違いなくマイナーな場所であり、物好きと言われても仕方がないのかもしれませんが。

南側からアクセスしたので看板が見えなかったのですが、グーグルマップで位置情報を確認しながら、駐車できるスペースへ。
このとき、休日を過ごす米軍関係者らしき若い男性何人かの車と、道を気持ちよく譲り合いました。
その後、どこが入口なのかわからずに1度間違えて、別のところから小さな川に降りてしまうというおかしな事をしてしまいました。
完全に間違えてしまった自分が悪いのですが、危なくて、筋力を使い果たしてしまいました。
何も書かれていない獣道のようなところには、入っていくものではありません。

元に戻り、入り口がちゃんとあることに気づくという・・・。
ここには、こんなメッセージの看板がありました。
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毎年死者が出ているって・・・・。
気を取り直して下り始めましたが、いきなり<大きな犬>が目の前に立ちはだかる、という恐怖・・・。
キャーーー!
と、思わず叫んだら、下から息を切らしながら「Sorry! Daijyoubu.」 と、やはり米軍関係者かと思われるご夫婦が。
帰りに登ってわかったのですが、犬の方がずっと早く登ってしまい、人間は付いて行かれないのですよね(^^;)。
道を譲り合い、その後は帰るまで誰一人にも会いませんでした。

この日は登山靴ではなかったのですが、距離がもっとあったら登山靴が要るかと思うくらい急で、補助ロープを伝って下りるところもありました。雨の後だったら滑ると思います。
後から調べたところ、この淵へのアクセス路は深く浸食されているのだそうで、慎重に行かないと確かに危ないと思いました。

でも少しだけ下りると水の音がして、綺麗な滝と水が見えるではないですか・・・。
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見た瞬間、神様に出会えたというような、神秘的なものを感じました。
不思議です。
タナガーとは手長エビ。グムイとは淀みのことだそうです。
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ただ、次に目に入ったのは、このロープでした。(下の写真中央に上から吊るされている)
このような場所では普通のことなのでしょうか。
これを見た時、敢えて書きませんが、ちょっと嫌なことを連想し、ドキっとしました。
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それにかなり使い古されていて、今にも切れそうです。

そして少し右手を見た時、心臓が破裂しそうなほどの大ショックを受けました。
怖くなって見なかったことにし、元の場所に戻りました。

とても正面から写真を撮る気持ちにはなれず、少し落ち着いてから、離れた位置より撮りました。
遠いので、切り取って拡大した写真です。
中央の少し左側に、布のようなものが見えます。
画像>
見た瞬間、布に金色が混じっているように見え、「何かが祀ってある」と思ってしまいました。
布がかけられていて、奥に何かあるのか・・・。
ぞくぞくしてしまい、それ以上近づけませんでした。

それと、なんとそこで撮った写真のうちの2枚に、私の上半身がなかった・・・・(^^;)!
(後からわかったのですが、これは撮影者がipadを「パノラマ」設定のまま普通に撮影した、と判明し(^^;)、胸をなで下ろしました・・・)

私は植物群落に興味があったのですが、まず鳥肌が立ってしまい、そんな精神状態で、綺麗な滝を見ました。
冷静な状態で植物観察などする気持ちにはなれませんでした。
ガイドさんでもいればよかったのでしょうが。

後からネット検索すると、色々なことが出てきました。(正しいとは限りません)
・以前は少し横に別の下り口があった。
・滝の落差は5m、滝つぼの深さは10mで滝つぼ付近は非常に危険。
・上から吊るされていたのは「ターザンロープ」であり、夏場にあれで「ターザン」をやって転落し、滝の近くの深みにはまって溺死するケースがある。
・このターザンロープは、切れてもすぐにどこかのレンジャー(詳細不明)が付け替える。
・夏場はターザンロープで遊ぶ人がとても多い。犬連れの在日外国人も多い。
・心肺蘇生法の図解説明の掲示板がある。(もしかしたら、この掲示板の上に布がかかっていたのかも、と思った)
・向かって左側から登り、滝の上?に泳げる場所がある。

一般的な沢登りの感覚とターザンロープはちょっとイメージが合わず、かつ外部から簡単に救助に入れる場所ではないこともあり、危ないと思いました。
手付かずの自然は貴重ですが、入ってよい場所であればもう少し整備されるべき、と思うのは、都会の人間だからでしょうか。
植物群落を見に行った人は、植物についての案内がないことにはちょっとがっかりするかもしれません。
イタジイはありましたが、リュキュウアケビ、ケラマツツジ、ホラシノブ、ヤンバルマユミ、アオヤギソウ、コケタンポポ等、もっと見られればよかったのですが。

行ったことがないけれど行きたい、と思っている方もいると思います。
こんな記事は普段書かないのですが、敢えて書くことにしました。


私がここで感じた自然に対する畏れの念は無視してよいものではなく、貴重だったのかもしれません。
自然は美しくて、人にとって必要なもので人を幸せにしてくれるけれど、どうすることもできない大きな力を前に、人は素直になるしかない・・・。

とてもよい体験をしました。

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